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入院準備用品のオンラインショップを運営する「はあとふる」の店長日記です。
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舌癌の続きです。

手術することが決まったものの、入院するまでにはいろいろな検査が行われたそうです。とにかくその検査の多さに辟易し、疲れきっていた様子でした。

でも、検査にはもちろんそれぞれに意味があるわけで、まず患者さんはそれを乗り越えなくてはならない。そして、手術への不安や、完治するのか?という不安、焦燥感、怒り、苦しみ・・・いろいろな感情がないまぜになって、少し混乱しているようにも見えました。

入院するまではまだ、社会生活を送ることでなんとか気を紛らわせている、という感じでしたが、入院してしまうと、目にするのは同じがん患者さんばかり。しかも、手術後の患者さんも多くいらっしゃるので、嫌でも自分の手術後を想像してしまい、現実を見せつけられて、希望を失ってしまうようでした。

でも、患者さんに「あなたは一人ではない、生きることをみんなが望んでいる」ということを周囲の人々が、言葉ではなく、態度や行動で伝え続けることが、患者さんに力を与えてくれるんじゃないかと私は経験から思います。

お見舞いが誰も来ない他の患者さんがいらっしゃいました。
でも、その患者さんは、同室のほかの患者さんのお見舞いの方が来るたびに、笑顔で挨拶をしてくださり、「お見舞い、がんばってますね!」とこちらを励ましてくださったりしていました。
そして、こちらのほうもだんだんその患者さんのことが気になるようになって、「体調どうですか?」「何か買ってきたほうがいいものあったら言ってくださいね」と言える仲になりました。

これは、その誰もお見舞いに来ない患者さん自身が行動した結果、その患者さんには誰よりも多くのお見舞いの方がいらっしゃるようになった、という話です。もちろん、お見舞いに来ている方から見れば、はっきり言ってその患者さんは「ついで」かもしれません。でも、その患者さんは、「うれしいなぁ、僕のことまで心配してくれて~。でも、皆さんからパワーもらってるから大丈夫!」と仰っていたんです。

この患者さんの言葉は本質を突いていると思うんですね。
周囲の人のパワー、生きる力、そして患者さんへのさりげない心配り、そうしたことが患者さんに「自分も生きなくちゃ!」と気づかせるきっかけにつながると思います。

告知され、検査を受け、手術、そしてその後の長い闘病生活、退院後のリハビリ、生活・・・
がん患者さんは、本当に長い間、自分の命への不安を持ち続けることになります。
だからこそ、ご家族やご友人の方も一緒に、ひとつずつ乗り越えていこうという強い意思を持つ必要があると私は思います。

そして、周囲の方が悩みすぎて、鬱になったり、体調を崩さないように注意してください。

患者さんは「自分のせいで・・・」と自分を責めてしまいます。
患者さんのためにも、周囲の方々は、頑張り過ぎないように、相談できる人を作るようにしてくださいね。

つづく
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